会社員からはじめる開業準備【体験談個人事業主なり方】

お悩み人

会社員から個人事業主になるには、どんな準備が必要なんだろう?

このようなお悩みに参考になる記事を書きました。

いぐねこ

僕は会社員から個人事業主になりました。
準備した内容を参考にご紹介しますね。

この記事にオススメの方

(記事内の該当箇所に飛びます)

個人事業主になろうと思えば誰でもなれます。

ただ、準備して個人事業主にならないと事業継続できない場合もあります。

僕の失敗談も含めながら、会社員からはじめられる準備をいくつかご紹介しています。

これから、個人事業主になる方や準備からはじめようと思う方のお役に立てればと思います。

この記事を書いた人
いぐねこ
  • 会社員から個人事業主になりました
  • 仕事をしながらブログも書いています
  • ブログ歴5年です

個人事業主になるには「開業届」を税務署に提出

いぐねこ

今日から個人事業主になろっと。

個人で事業していると「個人事業主です」と言えるけど、正式には開業届を所轄の税務署に提出しないといけません。

必要な書類
  1. 個人事業主の開業・廃業等届出書(開業届)
  2. 所得税の青色申告承認申請書
  3. 青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書
  4. 源泉所得税納期の特例の承認に関する申請書
  5. 給与支払事務所等の開設届出書

一人で事業をする場合、家族と一緒または従業員を雇う場合などありますよね。

提出する書類は国税庁のHPで確認することができます。

個人事業主になる時は、必要になる書類をチェックしましょう。

個人事業主になるのは簡単だけど、事業継続できるかはまた別問題ですよね。

個人事業主とは?フリーランスとどう違う?

個人事業主とは、個人で事業をおこなっている人を「個人事業主」といいます。

税務署に「開業届」を提出し、事業の開始を申請すれば独立したことになります。

家族や雇用した従業員と一緒に仕事をする場合など、法人でなければ個人事業主になります。

フリーランスと個人事業主

フリーランス
会社や団体に属さずに個人で仕事を請け負う「働き方」を意味しています。

  • 働く場所や時間が自由(自宅など)
  • 会社に属さず仕事の請負
  • 従業員を雇用していない

参考:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン

個人事業主
働き方ではく「税法上の区分」個人で事業を営む人のこと。

  • 違いは税務署に「開業届」を提出したか、していないか。
  • 確定申告で税金を安くしたい場合など
    (開業届、青色申告承認申請書)

フリーランスでも「開業届」を提出すると、個人事業主になります。

会社員からはじめる個人事業主の開業準備

会社員開業準備
開業準備

届出書を提出すると「個人事業主」としてスタートできますが、その前にいろいろ準備しないといけないこともありますよね。

個人事業主になる準備
  • 事業をはじめる決意
  • スケジュールを決める
  • 開業する準備
  • 事業に必要な物を準備
  • 退職する決意
  • 届出書の作成

しっかり準備が必要です。

僕は会社員から同一業種で独立しました。

個人事業主になるには決意が大事

決意はやっぱり大事ですよね。

いぐねこ

僕の理由は、社会人になった頃からいつか独立したいと思っていました。
業務も一人でできるようにいろいろ経験させてもらい、挑戦したい気持ちが強くなったので独立を決意しました。

会社員の時は固定給があるけど、個人事業主になるとそうはいきません。

働き方は自由だけど、収入も不安定になるので誰も心配してくれません。

全て自分の責任になるのです。

それでも、事業をしてみたいと思う気持ちはとても重要なことです。

チャンスがあればチャレンジしてみることで、成長にもなるし素晴らしいことです。

いつかなってみたい』と思うより、行動してみることで未来が変わります。

事業計画書を作成してみる

事業計画書を作成していると整理できるし融資の時に便利です。

事業計画書
日本政策金融公庫事業計画書
事業計画書
  • 事業計画書を作成することで説明ができる
  • 書いてみることで問題点などもわかってくる

頭の中にイメージがある場合は、まず作ってみましょう。

書いてみることで自信が持てるし、説明してみると再度検討が必要な部分も出てくると思います。

僕もまず、事業計画書を書いてスタートしました。

相手に説明する資料になるし、自分も整理ができると思います。

事業計画書は日本政策金融公庫からダウンロードできます。

支援センター、または身近な人に相談

僕は身近に個人事業主の方、法人で会社経営をしている方がいなかったので、無料相談ができる支援センターに行きました。

相談内容
  1. 事業計画書の作り方
  2. 融資可能かどうか
  3. 運営できるかどうか

3点の相談に乗ってもらいました。

事業計画書のアドバイス、自己資金の準備など色々アドバイスをもらいました。

考えていることを話し相手に伝わると、自信が持てると思います

融資が必要かどうかの判断をおこなう

全て自己資金でまかなえればいいけど、なかなかそうはいきません。

開業する設備資金、事務所を借りる資金、事業開始してからの運転資金など。

安定してくるまでの費用は確保しておく必要があります。

どれくらい費用が必要になるのか、事前に検討しておくのがオススメです。

個人事業主になる準備は楽しくおこなう

個人事業主になる決意をして準備していると大丈夫かな?とネガティブになることもあると思います。

でも、ポジティブになることが大事です。

開業準備は楽しく
  • これから始まる楽しみなど
  • わからないことが先に進めたなど
  • 一歩一歩、先に進んでいる実感など

会社に入社した時は、業務だけに集中できていました。

これからは、自分で色々判断していかないといけません。

大変だけど、楽しく準備すると気分も変わってくると思います。

スケジュールを決めて会社員から個人事業主の開業準備

開業して、いろいろ動くのも大変でした。

失敗談
  • 開業準備、融資、業務を同時進行したので1か月間バタバタ
  • 半年くらいは準備期間が必要でした

事前にしっかり準備しておくのがオススメです。

僕の反省点などを含めながら、会社員の時からはじめられる準備や必要なものをまとめて紹介していきますね。

記載している内容が全てではないので、他にも必要なことがあればよろしくお願いします。

スケジュールの作成

開業準備スケジュール
開業に向けてのスケジュール

スケジュールを作成すると、準備もスムーズです。

やらないといけないことを明確にし、リスト化しておくと後で楽でした。

僕はスケジュールを作成したけど、準備不十分でした。

開業してから1か月はバタバタ、段取りはとても重要です。

審査が必要なものはなるべく済ませておく

事業をはじめると、最初は収入が安定しなくなります。

クレジットカードの申請ローン契約など、会社員の時に済ませることがオススメです。

僕は個人事業主になる予定だったので、銀行にお金を借入できるか相談してみました。

相談にはのってくれたけど、事業実績がなかったので借入できませんでした。

会社に退職することを話してみる

決意ができたら『会社に退職』について話しましょう。

勤めている会社から、仕事をもらう可能性もあるので円満退職がベストです。

自分の意見だけ伝えても、今後お付き合いしてくれないこともあるので、両者納得するのがいいと思います。

融資の申し込み

僕は、退職日の数日前に借入申し込みをしたので、日本政策金融公庫の面談が開業してからになりました。

面談時に提出した資料
  1. 事業計画書
  2. 事業で必要な見積書
  3. 収支計画書
  4. 受注明細書
  5. 会社員時代の営業実績
  6. 自己資金口座、ローン残高など

僕は同一業種で独立しました。

有給を使わず退職して数日後に開業。融資が決まってから、書類作成と業務ですごいバタバタだったので、開業前に済ませておくべきだったと反省しました。

提出する資料も色々あると、説明しやすく伝わりやすくなると思います。

  • 日本政策金融公庫の面談は1時間ほどで終わりました。
  • 事業計画書に記載している内容、借入するお金の使い道など聞かれました。
  • 自己資金の3倍までしか、融資できないと言っていました。

開業届、青色申告承認申請などの準備

個人事業主開業届
開業届

現在の書式は「認印」が廃止になっています。

退職日が決まれば開業届、青色申告承認申請などの準備が進めることができます。

書類を書くだけなので、屋号を決めて開業日を記載。

開業前でも受け付けてくれたので、準備ができたら税務署に提出。

地方自治体にも、事業開始届などを提出しないといけないので確認が必要です。

控えは必ずもらいましょう!

挨拶まわり

お世話になった方に挨拶をすると、今後もお付き合いしてくれる可能性もあります。

勤めている会社以外でも、仕事を通じて成長させてくれた方々にも挨拶しておきましょう。

お礼状の準備

開業するとお花など、もらう場合もあると思います。

僕は準備不足でした。

お礼状なんか書いたことなかったので、

いぐねこ

さて、どうしよう?

色々考えてしまいました。

落ち着いたら挨拶に伺ってもいいけど、僕は準備不足で遅くなると判断したので、先にお礼状を出すことにしました。

スタンド8株式会社が運営しているお礼状サービスを利用しました。

お礼状のパターンがいろいろあり、文章の修正もできるのでオススメです。

個人事業で必要な物を事前に準備

僕は事務所で仕事なので、ここでは僕が揃えた物をいろいろ紹介します。

必要な物を準備
  • メールアドレス
  • 名刺の準備
  • 印鑑の準備
  • 見積書、請求書、封筒など
  • 備品の準備

職種によって違うかもしれません。リストを作りながら準備していきましょう。

必要になるものもご紹介しています

個人事業主必要なもの

仕事用メールアドレスの作り方

メールアドレス

フリーメールもありますが、事業をするとなると『信頼性』が必要です。

費用は発生するけど、独自ドメインで作るのがオススメです。

作り方は当サイトの「メールアドレス」でご紹介しています。

名刺の作り方

イグネコブログ
名刺

名刺のデザインなど作っておくと、あとは印刷するだけ。

開業日に合わせて作っておくと、挨拶に来た方と名刺交換できるので安心できます。

僕は開業日に間に合わなかったので、失敗しました。

作り方もご紹介しています

名刺個人事業主

印鑑の作り方

請求書角印
印鑑

認印はよく使いました。

銀行印、実印なども必要になるので、ない場合は作っておきましょう。

個人事業主であれば、屋号印は必要ないかもですが、請求書、見積書用に「角印」があれば便利です。

作り方もご紹介しています

個人事業主必要な印鑑

業務で必要な書類作成

業務で必要な書類などは、事前に作っておきましょう。

見積書、請求書、納品書、領収書、封筒など。

やる気もアップするので作っておくのがオススメです。

個人事業主封筒

備品の準備

個人事業主備品準備
オフィス用品

業務で使う消耗品など、開業してから買いに行くと手間になるのでネットで注文すると便利です。

デスクやチェアなども開業準備に必要なので、買いに行く手間を考えるとネット注文が便利です。

個人事業主になった時におこなう準備

会社員の時は勤務先が手続きしてくれたけど、個人事業主になれば自分で手続きをしないといけません。

国民健康保険などに切り替え、売り上げや経費の管理、資金調達、確定申告の準備など。

銀行口座の開設

プライベートと事業用の口座を分けておくと、管理しやすいと思います。

「開業届の控え」があると、屋号付き口座を作れます。

どこの銀行にするか検討しながら、確認してみましょう。

僕は最初、信用金庫で口座開設しました。

開業してすぐに融資の相談に乗ってくれ、融資してもらえました。

地元にある安心感、今後お付き合いがあると思ったので信用金庫で口座開設しました。

国民健康保険、国民年金の手続き

国民健康保険と国民年金の手続きは、市区町村役場の窓口でおこなえます。

退職後、14日以内に国民健康保険と国民年金への加入が必要になります。

僕は退職してから14日後を過ぎて申請したけど、理由がある場合は役所も待ってくれました。

また、会社の健康保険を任意継続することも可能です。

任意継続は退職後20日以内に手続きが必要、期間は2年間なので国民健康保険と任意継続どちらに加入するか一度確認するのがオススメです。

厚生年金から国民年金へ切り替えると、将来もらえる年金が減ることになります。

国民年金基金やiDeCoなどの利用も一緒に検討してみましょう。

会計ソフトの準備

税務対応はもちろん、売り上げや経費の管理にとても役立ちます。

インストールしなくても、ネット上で利用できるのでクラウド会計ソフトが便利です。

僕は、やよいの青色申告オンラインを使っています。

1年間無料お試しもできるので、開業した時に導入してみることをオススメです。

最初は入力方法に多少戸惑ってしまうこともあると思いますが、家計簿感覚で入力できるので初心者の方にも扱いやすいソフトです。

他サイトで詳しくご紹介されていますので、参考にしてみてください。

(参考:個人事業主のジョンブログ様)

資金調達の準備

やっぱり資金がないと、事業を継続していくのは難しいですよね。

仕事はしているけど入金が先だったり、その前に支払わないといけないお金が必要だったり。

資金調達となると、銀行や日本政策金融公庫などで「融資」が考えられるけど、「売掛金の売買」ができるファクタリングなどもあります。

さいごに:会社員から個人事業主に

会社員からはじめられる、開業準備についての紹介になりました。

準備をしっかりして、進めていくのがオススメです。

開業届を提出すれば個人事業主になれます。

準備
  • 業務で必要になるものを準備
  • 資金面の確保
  • 売上、経費の管理
  • 確定申告など

事業を開始すると必要になってくるので、会計ソフトの導入や銀行とお付き合いしながら事業を進めていけば安心できると思います。

いぐねこ

最後まで読んでいただきありがとうございました。